めざせ!61人が住めるお家!
- jimu885
- 12月19日
- 読了時間: 4分
これまで、年長組さんのお家づくりでは、板に釘を打って壁を作り、角材を切ってドアの枠を作ったりして、少しずつ作り上げてきました。
「あと、何回山木ファームに行ってお家づくりできる?この日いける?この日は?」
と子どもたちから担任に質問がくるほど、たくさんのやりたいことがあるようで、山木ファームで遊べる回数を考えながら次の活動内容を相談していました。
相談の結果、屋根作りと壁に色を塗るという事になりました。
屋根作りは、どんぐり転がしで使った波板を使うことになり、波板に穴をあけてそこへ結束バンドを通してキウイ棚の支柱に止めていきました。結束バンドを絞っていくときの『ギィ~ギィ~』という音が面白く「やりたい!やりたい!」というお友だちが集まって、屋根を設置していきました。


結束バンドを扱う子どもたちは
「OK!留まった」
と音が止まると同時に、屋根がしっかり枠に留まっている様子を確認して声出し(笑)
「OK!OK!いい感じ!」
とみんなで声を掛け合って、屋根が仕上がっていく様子を楽しんでいました。
屋根の設置がほぼ終わったころに、一人の男の子が小さい声で
「先生・・・、これって外れる?」
と左手首を見せてくるとそこには、きっちりと留まった結束バンドが・・・。
おそらく『どうなるのかな~」の興味本位で手首に巻いたようで、取れなくなってしまい、焦りながらも平静を装って聞いてきました・・・(笑)
「引っ張っても取れへんわ・・・。
いいやん!かっこいいやん!!ブレスレットみたいやん!!!…笑
お家に付けて帰って切ってもらったら?(笑)」と声をかけると
「それは無理(笑)〇〇せんせ~いこれ切って~」
と切れば取れるという事に気付いて安心してはさみを持つ先生に切ってもらいました(笑)
『お家に付けて帰って外したら?』という冗談交じりのアドバイスをしましたが、自分の失敗をお家に持って帰るのは嫌だったようです。(笑)
そして、もう一つの作業となる壁の色塗りでは、みんなの表情は真剣そのもの。一人一個の容器と刷毛で水性ペンキを塗り進めていき、色がつかなくなると
「水入れて!」
と容器に付着した塗料がなくなるまで、刷毛がパサパサになるまで夢中になってペンキ塗りを楽しんでやり遂げました。
色塗りでは『上から塗る』『塗っているお友だちの下で色塗りをしない』などの上手に汚れずに塗れるお約束を守ることも出来ていました。
もうほとんど塗り終えたあとも、刷毛と塗料の入った容器をもって、お家の周りを何周も回りながら、気になるところに刷毛を走らせて、上塗りして、かなりのこだわりをもって塗装と向き合うお友だちもいました!
その塗装のチェックはお家の中へと進んでいきました。
そのお友だちを先生が見守りながらついて回ると、その子がお家の中から外へ出る扉を通る時に先生が後ろからついてきていることに気付かず扉を閉めてしまい、その勢いで扉に塗りたてのペンキが先生の左肩にペチャ!その子は「ごめ~ん」と声かけるが、ペンキがついたことにショックを受けた先生が「うそ~・・・」とお家の中の支柱にもたれると、今度は右肩にもペンキがペチャ!なんと柱には塗らない予定だったのに
「ここにもペンキ塗ったんや~!」と苦笑いする先生。
それを横目で見てニヤッと笑い、その場からダッシュで逃走してしまいました。(笑)
屋根と色塗り以外の作業では、お家のドア前付近に花壇を作ったり、お家の中の地面の凸凹が気になり、シャベルで地面を馴らして平らにしたりしている子もいました。
それぞれがお家づくりで作りたい物や、気になるところの手直しを進んでする姿が見られました。
それを見ていたお友だちが
「それいいやん!ありがとう」
と声をかけるシーンには、協力しながら活動を進め、お互いに認め合う気持ちが感じ取られて深く感心させられました。
年長組さんで始まった「お家づくり」では、どうやったら作れるのかということをみんなで考えたり、調べたり、お家の人に聞いたりして取り組んできました。
回数を重ねた今では、それぞれの考えやアイデアが生まれて自主的に行動する姿も多く見られるようになりました。まだまだ作りたいものや、したいことが子どもたちの中にはたくさん溢れていると思いますが、2学期の「お家づくりプロジェクト」は名残惜しいですが今回はここまで。
3学期もこの61人で、今回の経験を生かしてさらに個々の思いが反映されるようなお家づくりを進めていきたいと思います。
また、ご家庭で「あったら面白そう」「こんなん作ってみたら」などと子どもたちと一緒に考えてみたりしてお話してみてください。
それらが形になるように、私たちも子どもたちと一緒に3学期にまた挑戦していきたいと思います。
子どもたちの新たなる成長と冒険の日々をどうぞお楽しみにしていてください。



























